投資としての変額年金

 

変額年金には投資としての一面があることは、既に御存知の通りです。投資信託という、会社にお金を預けてそのお金を運用してもらい、それによってお金が増減するというシステムとなっています。

 

運用のプロに任せるので、普通に資金運用するよりも楽という面もありますが、委託という形なので、自分で操作できないという点もあります。そんな投資信託的な一面がある変額年金において、誰しもがまず気になるところがありますよね。それは実際の運用実績はどのようになっているのかという点です。

 

変額年金における運用実績は、当然商品を取り扱っている会社によって異なります。ですので、全般的な部分での評価というものを重視して見ていくと、どうも「投資型の年金」としてはあまり芳しくないという事が言われています。これには、確固たる理由が存在しています。というのも、投資信託、保険の両面で手数料が必要で、さらに運用資金も必要だからです。つまり、コストがかなりかかってしまうのです。

 

税金が非課税となるメリットがありますが、単純に運用という面でいうと、苦戦しているというのが全体的な印象です。実際、三井生命などの大手が変額年金保険から撤退するという動きが近年見られています。それは、こういった運用面であまり良い結果を得られていなかったという点が大きいようです。

 

こういった点から、単純な資金運用という一面に関してだけ言えば、変額年金は必ずしも優秀な金融商品ではありません。なぜそれで注目が高まっているのかというと、変額資金は投資要素だけで成り立っているわけではないからです。そういった面のマイナスを他がカバーしている商品なのです。