変額年金保険の二面性

 

変額年金保険は、最近特に注目を集めている金融商品です。年金保険と資金運用を兼ねた性質を持つもので、年金として支給される金額が変動するというところに変額年金の最大の保険特徴があります。では、それぞれの面について見ていきましょう。

 

まず、年金としての変額年金保険は、保険料の幅がかなり広い保険と言えます。プランによって保険料は大きく変わるので、契約時に高くも安くもできます。完全固定の国民年金と比較すると、変額年金保険は融通の利く年金保険と言えます。ちなみに、国民保険の保険料は月額14,660円です。基本的に個人年金は公的年金の補助的な役割として考えている人が多い為、できれば安く済ませたいという人が多いかと思います。終身保険とするとかなりの保険料がかかるので、その辺りは自身の収入と相談しながら考えていく事になるでしょう。

 

一方、資金運用の一面に関しては、かなり賛否両論があります。簡単に言えば、投資信託と同じ一面があるのです。投資信託というのは、保険料を資金として会社に預け、その会社が保険料を運用し、それが上手くいった場合は、支払われる保険金の金額が上がり、上手くいかなければ下がるというシステムです。その為、選ぶ機関が非常に重要となってきます。

 

投資信託を行う場合、自分で運用するわけではないので、この選択の時点で自分ができる事のほとんどが消化されてしまうのです。そう考えると、変額年金保険というのは、かなり敷居の高い保険と言えるのかもしれません。